新型コロナウイルス感染症禍での合唱練習調査結果(市原市合唱連盟)

新型コロナウイルス感染症禍での合唱練習調査結果



市原市合唱連盟会長 鈴木勝典


 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、合唱練習で感染クラスターが発生したニュースがテレビで放送された事もあり合唱の練習に対し社会の厳しい目が注がれています。


 4月に緊急事態が宣言され練習場の公民館や青少年会館が使えなくなって市原市合唱連盟に加入されている全ての団体が練習を自粛しました。緊急事態宣言が解除され9月現在、全ての団体が練習を再開されていますので各団体の皆さんの練習方法について聞いてみました。


練習状況


音が外部に漏れないように密閉された場所に大勢で集まり大声で歌う合唱はまさに三密であります。感染リスクを少しでも下げる為に練習場の規則を遵守して練習しています。


1.練習場の規則を守る。

定員を守る、体調の調査、ソーシャルディスタンスを守る。マスクをする、充分な換気をする等練習場で決められた規則を守って練習をしています。


2.団員だけの練習なので出欠の記録、体調の調査、住所や連絡方法等に問題ありません。


3.唾の飛散を防ぐ為にマスクをして歌う

換気を良くする為に真夏に窓を開けて練習するので冷房も不十分で大変暑いのですがマスクをして歌っています。息が苦しいのと汗でつらいが我慢しています。しかし日本合唱連盟から歌うときの唾の飛散を防ぎ、息を吸うのが楽なマスクが発表されています。既にこのマスクを使用して練習されている団体もあります。自作する為のマスクの型紙もネット等で入手できます。

フェイスシールド:呼吸は楽ですが自分の声が反響して周りの音が聞こえにくいのでどの団体も採用していないようです。マウスシールド:呼吸は楽ですが大きく呼吸するので飛散防止効果が疑問。


4.ソーシャルディスタンス

ソーシャルディスタンスを守る為に練習場の定員が削減されて全体練習ができない団体があります。その場合は2部やパートに分けて練習し全員揃っての練習は定員の多い練習場を新たに予約している。

指揮者と団員の間に透明なフイルムを張って練習されている団体もあります 。


5.使用後に備え付けの消毒薬でピアノ、ドアノブ、スイッチ、机、椅子を消毒する。


6.その他

参加を強制しない:体調の悪い人、不安に思う人は練習に参加しない。

リスクの高い地域や場所へ仕事や旅行で行った人は当分練習に参加させない。

パート別に練習音源を作って配布し練習効果を上げている団体もあります。

各団体の状況を聞くとコロナを恐れてばかりではなく、練習場の規則を守りながらクラスターが発生しないように感染防止に努力されていることがよくわかりました 。この3ケ月間1人の感染者も出さずに練習を続けられている皆さんの努力に感謝いたします。

合唱のような文化活動は団員の生き甲斐になっています。7月から始まった第2波もピークを過ぎたようですが各人がなお一層の注意をされて練習されることをお願いします。



ある団体の音楽室利用例


会場の利用規則を守って練習する。

定員を守る : 全員が集まると定員をオーバーするので前半後半の2度に分けて練習します。全体練習する場合は大きな会場を予約します。

健康な人だけ: 咳、発熱など体調の悪い人は練習に来ないで下さい。

体温測定  : 当日体温を測ってから来場する必要があります。

マスクをする: 練習中も全員がマスクをして下さい。

手の消毒  : 入口にアルコール消毒液を設置してあります。

人の間隔  : 2メートル間隔になるように椅子を並べる。

換気する  : 暑いですが当面は窓を開けて練習します。

出席簿   : 出席者の住所、氏名、連絡方法を把握する為必要です。

後片付け  : 練習場に備え付けてある消毒薬で椅子やテーブル、ピアノを拭き取る。

出席は自己判断: 対策を取っても感染リスクに不安を感じる方もおられると思います。

練習に出席する、しないはご自分で決めて下さい。





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